LIPUS（Low-Intensity Pulsed Ultrasound：低出力パルス超音波）治療とは、骨折の治癒促進や軟部組織の修復を目的とした施術です。低出力の超音波をパルス状に照射することで、細胞の活性化や血流の促進を促し、組織を修復することができます。

LIPUSの特徴と仕組み

・低出力の超音波：1MHz程度の周波数で、通常の超音波治療よりも弱いエネルギーを使用します。
・パルス波の送信：断続的に超音波を送ることで、細胞に刺激を与えつつ、過度な熱の発生を防ぎます。
・非侵襲的治療：皮膚を切開する必要がないため、患者への負担が少ないのが特長です。

LIPUS（低出力パルス超音波）治療の効果は、主に以下の3つの面で期待されています。特に骨折治療や組織修復に関しては、科学的な根拠に基づいた治療法として注目されています。

1. 骨折治癒の促進
LIPUSは、骨の修復に重要な役割を持つ骨芽細胞や破骨細胞を刺激し、骨の形成を早めるとされています。
特に難治性骨折（治癒が遅れている骨折）や疲労骨折に対して効果的です。
臨床研究では、LIPUSを使用することで骨折の治癒期間が約30〜40％短縮されたとの報告があります。

2. 軟部組織（靭帯・腱）の修復促進
LIPUSは、腱や靭帯などの軟部組織の修復にも効果が期待できます。
血流を促進し、細胞の代謝を活性化することで、損傷した組織の回復を助けます。
スポーツ障害や腱炎などの治療に用いられることもあります。

3. 炎症の軽減と痛みの緩和
LIPUSは、細胞の活動を活発にしつつ、炎症を抑える効果があるとされています。
関節炎や筋肉の痛みを和らげるための施術法としても活用しています。

LIPUS（低出力パルス超音波）治療は、骨折や軟部組織の損傷など、さまざまな症状の改善に効果が期待できる治療法です。以下のような疾患や症例に対して活用されています。

1. 骨折（難治性骨折・疲労骨折）
LIPUSは、骨の治癒を促進し、通常よりも早く回復へと導く効果が期待できます。特に、治癒が遅れやすい難治性骨折や、スポーツ選手に多い疲労骨折の回復に適しています。

2. 打撲や骨のひび（不全骨折）
軽度の骨損傷に対してもLIPUS治療は有効です。炎症を抑え、痛みを和らげる効果があるため、早期回復が期待できます。

3. 捻挫や靭帯損傷
足首や膝などの関節を支える靭帯が損傷した際、LIPUSは組織の修復をサポートします。スポーツ障害や日常生活でのケガの回復に役立ちます。

4. 腱炎や腱鞘炎
腱に負担がかかり、炎症が起こる腱炎や腱鞘炎にも効果が期待できます。慢性的な痛みの軽減や、回復のスピード向上が見込めます。

5. 変形性関節症
関節の軟骨がすり減ることで起こる変形性関節症の痛みやこわばりにもLIPUSは有効です。関節の可動域を広げ、症状の緩和をサポートします。

6. 手術後の回復サポート
骨折手術後の回復を早めるためにLIPUSを併用することで、骨の再生を促し、早期回復が期待できます。

LIPUS治療は、痛みが少なく、安全性が高い非侵襲的な治療法です。骨や靭帯、腱、軟骨などの損傷でお悩みの方は深谷市のふじ接骨院にご相談下さい。

1日1回、約20分の照射を毎日~週3回継続することが推奨されています。

治療の継続期間は数週間〜数か月と症状に応じて異なります。

・治療中の痛みがほとんどない
・副作用が少なく、安全性が高い
・日常生活を続けながら治療が可能

スポーツ選手や高齢者の骨折治療に取り入れられることが多く、日本国内でも広く利用されはじめています。

深谷市のふじ接骨院・鍼灸院では一人一人の症状に合った施術を提案させていただきます。骨折や靭帯損傷、腱炎や腱鞘炎、変形性関節炎でお困りの方は深谷市のふじ接骨院・鍼灸院にお任せください。